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年収はいくらになるのか

通関士になると年収・収入がどう変わるのか

通関士が人気の秘密は

通関手続きの代行者として、
通関業者を多様な側面からサポートする仕事

通関士は専門職の一種といってもいいくらい、特殊で奥が深い仕事をこなす職業です。そんな専門職にふさわしい給料や待遇を果たして期待できるでしょうか? 

 通関士の年収の取り柄といったら、おそらく「安定していること」がいちばんでしょう。通関士の年収は、就職した会社しだいで決まります。基本的に貿易等をやっている会社に社員として所属して活動しますから(派遣といった形態で働くケースも、一部にあるようですが)。

 では肝心の金額は? 資格を持っていることで、手当てが支給されることはあるようですが、ほかの資格の手当てと比べて特段に高いということはないようです。年収の額は、社内での就業年数や年齢、経験等が加味されて決まることになります。資格を得て数年であれば、300万円台か400万円台となることがおそらく相場でしょう。

 通関士があまり高い年収を稼げる資格ではないことは紛れもない事実ですが、長きにわたって安定した生活を営めることははっきりといえます。10年単位の就業をしていれば、自然と年収は上がっていくことになります。管理職等になれば当然責任は増しますが、年収もそれに比例して上がるでしょう。40代後半のベテランクラスになれば、年収は600万円を超えてもまったく不思議なことではありません。さすがに1000万円級となると至難の業ですが(それを目指すには、何か違う仕事もこなすことが求められるでしょう)。

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通関士試験は、毎年コンスタントに1万もの方が受験している試験です。なぜ通関士はこれほどまでに安定した人気を誇っているのでしょうか。ここではその秘密に迫ってみたいと思います。

世界貿易を担う使命感

ビル・橋梁・クルマなど多くの産業の資源である鉄鉱石、全国の家庭の食卓に上る海外産の牛肉やめずらしい果物、そして数々のファッションアイテム。
空からの空輸であれ海を渡る海輸であれ、海外から輸入される物品は、そのすべてが通関士のチェックを通過することなしには、日本の市場に出ることはできません。モノの反対の流れ輸出についてもまったく同じ。通関士はあらゆる貿易のプロセスにタッチします。

この貿易にタッチしながら、一層高度化する産業に貢献しているのが通関士です。自動車や家電製品その他のハイテク製品はいま、国産・海外製品を問わず非常に進化しています。そのような輸出入品を適切に申告し、スムーズかつ効率的な通関業務を維持するためにも、ますます通関士の活躍が期待されているのです。

就職活動が断然有利に進む!

通関士の資格は、就職にたいへん威力を発揮します。高校生も大学生も近年は就職戦線が非常にきびしくなっている現状がありますが、そんなかでも嵐の外に立っているのが通関士の資格者です。多くの学生の方が何10社エントリーを出しても採用されない現実のなかで、早々と就職を決めているのが通関士試験の合格者なのです。

そのようなメリットを知り、最近は特に、流通業や貿易関連会社に就職を希望する大学生の中に、在学中に通関士の資格を取得する人がふえているようです。
通関士の資格取得者は、すでに仕事に必要な知識をある程度備えている人とみなされます。また在学中に試験に向かった努力を、この仕事への情熱としてアピールすることができます。大学在学中の試験準備は、非常にお薦めです。

商社、百貨店、メーカーほかでも活かせる!

また通関士の知識を活かせる職場が、通関業者のみにかぎらないことも、この資格が人気の理由のひとつではないでしょうか。たとえば貿易を手がける商社なら、どこでも通関の知識は活かされます。通関士の試験準備で身につけた、関税法や関税定率法、外国為替法などの知識が、貿易会社等では大きく活かされることになります。
商社マンにかぎらず、デパートの輸入担当者、海外から直接買い付けを行う量販店のスタッフ、メーカーの商品管理スタッフなどにも同じことがいえます。もちろんこうした職域では、通関士の資格がなくても業務を行うことはできます。ただ実際問題として、関税法や貿易関連法務を知らないと、これらの仕事はできません。
就職・転職において企業の人事担当者は、そのような観点から通関士の資格を高く評価しているのです。

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海外から「日本」に輸入される鉱物資源や小麦や大豆などの食物。また近年はパソコン・モニターなどの民生製品の輸入も増え続けています。また小資源国日本にとって貿易の逆方向の流れ、つまり産業製品等の「輸出」は国の経済を支える要といえます。
こうした輸出・輸入におけるモノのすべての流れは必ず税関を通して認可を受ける必要があります(通関)。そしてこの通関手続きのスペシャリストとして活躍しているのが通関士です。

通関士の大多数は、通関業者と呼ばれる企業に所属して働いています。通関業者とは、空運・海運・陸運、倉庫業などの流通業者のことです。また事業形態は商社やメーカー企業であっても、自社で通関手続きまで行う会社も、大きくは通関業者と呼ぶことができます。

通関業者が行うことのできる通関業務の範囲には、以下の4つがあります。そして通関士はこの4つの業務をほとんどカバーすることになります。

1.通関手続きと書類作成の代行
2.貿易のアドバイス
3.不服申し立ての代理・代行
4.主張または陳述の代行

1.通関手続きと書類作成の代行

税関法や関税に関する法令に沿って、必要な申告や申請、そしてその許可・承認を得るまでの一連の手続きを輸出入者に代わって代行します。手続きの内容には「輸入申告・輸出申告」「関税・消費税の申告」「貨物のチェック」「積み込みの申告」「保税地域に貨物を置く申請」などがあります。

2.貿易のアドバイス

貿易のアドバイスとは、顧客である輸出入者に、貨物の効率的な配送法や保管方法また短時間でスムーズに税関を通す方法などをサポートすることです。通関士が所属する通関業者は、倉庫業や運搬業などを兼業しているのが一般的です。だからさまざまな面で実践的なアドバイスができます。通関士と言えどもビジネスを支える一員です。顧客へ向けたこうしたサービスは自社の業績に直結する、欠かせない取り組みの一つです。

3.不服申し立ての代理・代行 4.主張または陳述の代行

これらは通関業者の権利を守るためのサポートです。通関士が申告した通関手続きの内容について、税関長から何らかの処分を申し渡される場合があります。輸出入者がその処分は不当なものと感じた場合、通関士は、輸出入者の代理として異議申し立て、審査請求を行います。
またこの不服申し立ての際、税関官署に対する、意志の主張や陳述も代行することもできます。

通関手続き代行のプロであり、通関業者をさまざまな面からサポートする専門職が通関士です。多様な意味で責任を伴う仕事で、そこでの使命感こそが通関士のやり甲斐といえるでしょう。

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