通関士試験に受かると、将来はある程度約束されたものになるという見方が強いですが、それではいったい通関士は、毎日どんな仕事をしているのでしょうか?
通関士の日々の業務とは?
主な仕事は、「通関手続き業務、全般」ですね。
通関とは、荷物が税関を通過することですが、税関は、簡単に荷物を通せるところではありません。
税関は、国と国の間につくられているのです。
この税関においては、さまざまな手続きを行わないといけません。
チェックする事柄だってたくさんありますし、チェックが済んだらそのことを証明する書類仕事が発生します。
通関士は、そのような仕事を全面的に請け負う、スペシャリスト的な資格となっているのです。
通関手続き業務は独占業務ではない
ちなみにこれらの業務、通関士の完全な独占業務と定められているわけではありません。
したがって税関によっては、通関士の有資格者以外の人材が配置されることもあります。
しかし、一連の手続きが終了したときに、確認が完了したことを意味する印鑑を押せるのは、通関士資格者に限定されています。
このほか、めったにないことですが手続きの内容に関してトラブルが発生したときは、通関士の役割は大きくなります。
その業務責任者は本来なら、貿易業者ですが、業者の代わりに各種業務を遂行した通関士は、業者の代理として不服の申し立てを行うなどの役割が決められているのです。